性格のタイプ その4 ユングの内向外向

  • 2015.01.13 Tuesday
  • 14:25
ユングの内向型・外向型

<内向型の特徴>

心的エネルギーを集中させ、周囲に対して強固な壁を作って内部にエネルギーを蓄積させ、その中で独自の世界を造りだし、それを基準にして自分なりの判断をするタイプ。客体はしばしば、自分の内面の世界を攪乱するものと受け取られる。

意識の抽象化作用によって、「経験」と「法則」が作られ過ぎるため、客体との関係が制限されればされるほど、その代償として無意識の中に対象への欲求が強まり、この欲求は意識の中に現れ、客体と無理やり感覚的に結びつこうとする。

自分が客体と関係することに対してつねに深いところで感じている軽蔑を外向型の外向にも向けがちである。

自我をあまりにも大事にしすぎ、自我が影響をうけるとなると、いかなる変化をも恐れる。

躊躇、反省、引っ込み思案、容易に胸襟を開かぬ、人見知りをする、いつも受け身の姿勢でいる、自分を蔭の方において周囲を疑い深く観察する。内向タイプの反省的本性は、このタイプの人間に、行動する以前につねに熟慮し、自省するようにしむける。これによって彼の行動は緩慢になる。外的客体(対象)に対する猜疑心や物おじは彼をためらわせ、そのため外部世界にうまく適応できない。

<外向型の特徴>

自然に周囲の他人や物事に関心が向いていくタイプ。心的エネルギーが外に向かって拡散。このようなタイプは他人の言動や判断が大きな比重を持ち、態度を決定するときも周囲の状況や他人の動向に合せて決める傾向がある。

対象との関係は発達しているが、その理念界は感覚的・具象的・個人的である。

内向型に対して、内向型の人間が外向型に対して感じるのと同じ嫌悪・恐れ・ひそかな軽蔑を感じるのである。

変化や変動のなかで自分らしさを感じ、自我はいかなる変化をも恐れない。

迎合的、一見打ち解けた、気さくな態度、どんな状況にも容易に適応し、すぐ周囲と関係を結び、くよくよせず、自信たっぷりで未知の状況へと飛び込んでい。外的事物に対して積極的な関係を持っている。外的事物によって引き寄せられる。新しい未知の状況が彼を誘惑する。未知のものを知るために、いそいそと飛び込んでいく。通例まず行動し、それからその行動について考える。それゆえ、行動は迅速で、試案や躊躇に妨げられることがない。

ユングによれば、どんな人間も純粋に内向的、純粋に外向的ではなく、内向型になっては外向性が心のどこか奥の方に未発達の状態で眠っており、また外向型にあっては内向性が同様な状態で眠っている。
ユングはこのことについて、『無意識の心理』のなかで、二人の若者が一緒に山野を歩いていて、美しい城にやってきたときの譬えを用いて語っている。

二人の若者とは外向型と内向型の若者である。二人は白の内部を見たいと思う。内向型がそういうと、外向型は「入って行こう」という。内向型は紂書するが、外向型はどんどん中に入っていく。内向型はこのとき、入っていくことは禁じられているのではないかとか、なかに猛犬がいるのではないかといったことをぼんやり思い浮かべている。外向型は誰かいれば「聞いてみればいいじゃないか」と答える。このとき何か面白ことがあるのではないか、誰かと出会うのではないかとか、ロマンチックな冒険のことなどぼんやり考えている。
外向型の楽天主義に頼って、二人は城のなかに入り込む。白の内部は古文書蒐集の部屋がいくつかあるばかりで、これといって変わった様子はない。このとき、内向型は嬉々とし始める。それは彼の興味を引くもので、そこの管理人からいろんな話を聞こうとし、じっさいいろんな質問をする。この時、内向型の物おじする態度は失われている。
他方、外向型の若者はというと、意気阻喪し始めている。退屈になり、あくびが出始める。なぜなら、ここは退屈な古文書を集めた図書館のようなもの。古文書なら、わざわざこんなところまでこなくてもよかったのに。外向型はなんとなく気が滅入ってくる。そして消極的になる。
内向型は「すばらしいじゃないか」と叫ぶが、外向型は「退屈で死にそうだ」と思う。内向型は怒って、「こんなやつとはもう一緒に旅行はしないぞ」と思う一方、外向型は内向型が怒るのを見て「こいつはエゴイストだ、自分の興味のためならこんないい天気の日をむだにして」と心中思う・・・。

この話をあなたはどうとらえるだろうか。もし、あなたが外向型であれば、じっさい外向型の若者のような行動をとるかもしれない。内向型であれば内向型の若者のような行動をとっているのではないだろうか。

ユングはこの話で、内向型が外向型となり、外向型が内向型となったところを示したが、内向型の外向性は外向型の外向性とは違うものであり、外向型の内向性は内向型の内向性とは違うものであると述べている。

自分自身が外向型であるか、内向型であるか、迷う人もいるだろう。この時、この二人の若者のうち、自分はどちらに当てはまるかと感じるか、それによって自分が内向型と感じるならば、それは内向型の内向性なのか、外向型の内向性なのか、また同様に外向型と感じるならば、それは外向型の外向性なのか、内向型の外向性なのか、照らし合わせてみれば判断がつくのではないだろうか。


 
コメント
コメントする